計画無しに経営をしてもだいじょうぶ?こんな大事なことを計画無しに進めてもだいじょうぶなのでしょうか。決してそうではありませんし、経営者の皆様も気づいていらっしゃるはずです。
○ ただ手法が分からない。
○ 現状の事務体制が未熟で、計画策定をするための十分な資料がそろわない。
○ きちんとやれば無駄が省けるのに・・・・
○ 目標があれば、日々の行動だって効率よく意味のあるものになるのに・・・・
ちょっと考え始めただけでも、いろいろな気づきがあるはずです。できそうでやっていない対策は、やってみるべきなのです。
経営計画とは経営計画とは、企業がその将来に向けての経営ビジョンや数値目標を設定し、それを実現するために、現在の自社の経営状況、経営実態を正確に把握できる資料に基づいて、いつ何をどのようにすべきか、経営資源(従業員、資金、情報、資産)をいかに活用してゆくかをも含めた行動計画のことをいいます。
今や、右肩上がりで日本経済が膨張している時代は去り、前年対比を基に拡大傾向の予算を組むことがナンセンスな時代となっています。世界、日本、地域、業界において、動向を読み取り、自社の状況を素早く把握して、臨機応変な目標設定をしなくてはならないのです。
ですから、昨年より今年は好調だとか、駄目だったとかで一喜一憂せず、中長期の目標達成に向けて今どの辺りなのか、その結果、短期計画を見直ししなくてはならないのか、今年の実績が昨年より落ち込んでいても、実は計画通りであるとか、そんな計画→実行→検証→再計画・・・のサイクルを作り上げる事が経営計画の最大の目標であると言えます。
経営計画の策定経営計画の策定は、経営理念・経営目標を決めるところから始まります。そして、達成日を定めた具体的な中期経営目標を策定します。この中期経営目標を基に当期経営目標の大枠を決めるのですが、ここから具体的な数値目標が登場します。更にこの数値を月別予算に落しこんでゆくことになります。
予算実績管理経営計画で作成した短期経営計画は、月別の売上・仕入・一般販管費・営業外損益などを金額ベース計画したものであるので、月締めの試算表が締まればすぐに予算対比が可能になります。 最低でも四半期に一度は予実管理の会議を行い軌道修正をしてゆかねばなりません。
短期経営計画と資金繰予算の達成率が落ちれば当然、経営資金も不足してきますし、借入返済も厳しくなってきます。状況が切羽詰まってくると、経営者からの一時的な資金投入だけでは済まず、金融機関をも巻き込んだ経営資金の確保が必要になってきます。この対策は数段階ありますが、まずは借換えをして返済期間を長くし、月々の返済額を小さくする辺りから始めます。
こういった対策を打つタイミングや手法を選定するにも、予実管理を常日頃から実践していると、早い時期から検討ができ、取引銀行との相談もスムーズになるというものです。金融機関にとってこのような体制で経営しているということ自体、経営者の方針の1つとみなし、大きな信用になるのです。